中国に赴任してから帰任するまでの間に最も良く利用する交通手段、それはタクシーかも知れません。
中国、特に上海などの都市部では街中至るところでタクシーを見かけます。そして初乗り運賃も14元~と格安。中国では車を運転されない方がほとんどだと思いますので、タクシーは移動の大事な足になります。
今日はタクシーに乗ってから降りるまでの中国語会話をご紹介します。
目次
まずは挨拶から
「中国生活便利帳」でこれまで何度か書いていますが、タクシーに乗ったらまず運転手さんに
→(訳)こんにちは!
と声かけしましょう。
私は上海に来て最初の数年は運転手さんに挨拶することを特に気にしていませんでした。ところが、仕事でお会いしたあるクライアントさんが、
「“你好”と言うのと言わないのとでは運転手さんの態度が違うからやってみて」
と言うのです。
その後私も挨拶するようにしたら、挨拶をした方が運転手さんの態度が若干良くなる効果を確かに感じました。若干、ですけどね。笑
目的地の伝え方
タクシーで使う中国語(入門・知識編)にも書きましたが、
中国では目的地は基本「道路名×道路名」で伝えます。
wǒyàodào〇〇lù、〇〇lù/ウォー3ヤオ4タオ4 ルゥー4
→(訳)〇〇路×〇〇路へ行きたいです。
伝えるのが困難な場合は、紙の地図や地図アプリで場所を示してあげると良いですね。
地図アプリでナビゲーションを見ながら乗ると、運転手さんが遠回りをしていないかのチェックにもなるのでオススメです。
代表的な中国地図アプリの「百度地図」
詳細な住所は目的地付近になった時に伝えるとスムーズです。
もし運転手から「ここどう行けばいい?」と道を聞かれたら…
外地(上海以外の地方)出身の運転手の場合、現地の道をよく理解していないことがあります。また上海では普段浦西をメインにしている運転手さんは浦東の道路を熟知していない場合があります。
直進、右折、左折をマスターして、運転手さんから「どう行く?」と聞かれたら自分で指示を出しちゃいましょう!
zhízǒu/ジー2ゾウ3
→(訳)直進
zuǒguǎi/ズオ3グゥァイ3
→(訳)左折
yòuguǎi/ヨウ4グゥァイ3
→(訳)右折
大きな道路などで、タクシーを道の反対側に停めても目的地(建物の入り口など)まで長い距離を歩きそうなら目的地真ん前に着けるために先でUターンをお願いしてもいいです。
diào tóu /ディアオ4トウ2
→(訳)Uターン
もうすぐ目的地、運転手さんに「ちょっと・・・」と声かけしたい!中国語で何と言う?
運転手さんに自分から声かけをするときは
shīfu/シー1フ
→(訳)運転手やガードマンなどへの呼びかけに使う
と呼びましょう。
突然「停まれ!」と言われても運転手さんもびっくりしちゃいますからね、まずは「あの、ちょっとすみません」のつもりでワンクッション。“师傅”と話しかけます。
shīfu tíngyīxià/シー1フ、ティン2イー1シァ4
→(訳)すみません、停まってください
中~上級者向け 上海のタクシーでは右左折をこう言うと騙されない?!
中国語、と一言で言ってもエリアによって方言はバラバラです。上海在住者の方向けに、こんな言い方も紹介しますので、是非覚えて下さいね。
shīfu、qiánmiànlùkǒu xiǎozhuǎnwān/シー1フ、チィエン2ミィエン4ルゥー4コウ3 シィァオ3チュワン3ワン1
→(訳)前の交差点を右に曲がって下さい
はい、上海語では、右折を小回り左折を大回りと言うんです。
普通话でも良いので小转弯、大转弯と言うと、あれ?この人上海生活長そうだな(=騙せなさそうだな)と思わせることができます。
dàzhuǎnwān/ダー4チュワン3ワン1
→(訳)左折
目的地に到着。支払いはどうする?
車が停止すると、運転手さんが「現金か交通カードか?」と聞いてくることが多いです。
yòngxiànjīn háishì jiāotōngkǎ
→(訳)現金か、交通カードか?
自分の都合の良い支払い方法を伝えましょう。
上海生活必携の交通カード(交通卡)
画像元:百度百科「上海公共交通卡」
路線バス、地下鉄、タクシーの支払いに使えます。
最近急速に普及しているスマホ支払い。支付宝(アリペイ)や微信(Wechatペイ)を使いたい場合は、こう聞きましょう。
zhīfùbǎo kěyǐma/ジー1フー4バオ3クー3イー3マ
→(訳)アリペイ(支払い)でいいですか?
wēixìn kěyǐma /ウェイ1シン4クー3イー3マ
→(訳)Wechat(支払い)でいいですか?
タクシーでは必ずレシートをもらっておきましょう。
タクシーのレシートには、タクシー会社名、車台番号、証書番号などが書かれており、何事もなければゴミ箱に捨てるだけのものですが、万が一忘れ物をしてしまった場合の重要な手がかりになります。
この点の注意点は過去記事でも書きました。
「タクシーでトラブルに遭わないために」の項目を参照してください。
もし運転手がレシートをくれない場合は、
gěiwǒpiào/ゲイ3ウォー3ピャオ4
→(訳)レシートをください。
と言いましょう。
まとめ
タクシーは乗る回数が多いので、何度も乗っているうちにだんだんと会話の感覚が掴めてくると思います。
習うより慣れろ、とはよく言ったものですね。
この記事では地図やキャッシュレスの支払いのアプリなど、タクシーでの会話以外にもあると便利なアプリが出てきました。これらのアプリの使い方もこれからどんどん紹介していきますのでお楽しみに!
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今回の記事の前編です。
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