元上海日系不動産会社社員が語る!上海でマンションを選ぶ際に大家にこれだけは聞いておきたい5つの質問

先般ご紹介した「上海・マンション選びのポイント」。

駐在が決まってまず最初に考えなければいけないこと、それは住居をどうするかです。上海に長期在住する筆者がこれまでの経験、失敗をもとにマンション選びのポイントを詳しく解説します。

実はこの記事の執筆者の1人であるしゃんはいさくらは、過去に上海の日系不動産会社で働いていた経験があるのです。

今回は先般の記事に引き続き

個人オーナー物件を内見する際に、大家にこれだけは聞いてもらいたい厳選5つの質問

をまとめました。

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質問1「そこの方、大家さんご本人ですか?」

部屋の内見時、最も望ましいのは大家本人(またはその配偶者等)が立ち会っていることです(平日の日中など、大家が立ち会えない場合は、そのご両親・ご子息など家族や親戚が対応することもあります)。

日系不動産会社に依頼した場合、内見時には日本語が話せる担当者が通訳してくれますので、遠慮なく内見時に立ち会っている人が大家本人かどうかを確認しましょう。

大家本人でない場合は、一体誰なのか、大家との関係を必ず確認しましょう。血縁関係のある人なら良いのですが、時折、大家がひいきにしている不動産会社や代理人が対応している場合があります。こういうケースはオーナーが当該物件に対してあまり大事に思っていない(=トラブルを早急に対応してくれない)可能性がありますので注意が必要です。

阿信
ゲゲッ!今思えば、最悪大家の2件は内見時に大家はおろか誰も立ち会っていなかった!

質問2「大家さんはこの家に住んでいましたか?」

大家がかつてこの家に住んでいたかどうかは家具・家電のグレードを左右する大きなポイントです。

特にオーナーが投資を目的として賃貸向けに所有している物件の場合、コンセント差込口1つをとっても、コストを最も抑えた部品を取り付けていることが多く、その後の住み心地に影響することがあります。なので遠慮なく質問しましょう。

阿信
ホント、リアルにコンセントの差込口がゆがんでいたり、プラグが入らない差込口がありました・・・

質問3「大家さんはどこの人ですか?上海に住んでいますか?」

質問1にも関係するのですが、上海でマンションを借りるのであれば、大家も上海に住んでいるのが望ましいです。その理由は、住宅トラブルが起こった場合に対応してくれるスピードが速いからです。時折、自分は海外に在住し、トラブル対応をすべて第三者に任せている大家もいます。当然、対応も遅くなりがちです。

阿信
は~・・・、耳が痛い。トラブル大家の一人は上海以外の都市在住。今の大家は・・・アメリカ

※でも今の我が家の大家は仲介業者とよく連携してくれて、遠いながらもトラブル発生時にはよく対応してくれています。私とWechat(微信)でもつながっていますし。直すのが難しかった水漏れは近所に住む友人をよこしてきて直してくれたこともありました。

大家がもし上海に住んでいない人だった場合は、部屋に何かトラブルがあった時の対応は誰がどう対応するのかをきちんと確認しておきましょう。

質問4「この部屋の内装をしたのはいつですか?」

不動産屋さんの中には、マンションや部屋の築年数を教えてくれることがあります。築年数も大事なのですが、日本人に人気の虹橋・古北エリアは古い物件が多く、エリアを重視する場合は、築年数については多少の古さを許容せざる得ない場合があります。

その場合は是非とも内装経過年数を聞いておきましょう。私はこれまで2回ほど内装経験があるのですが、内装を施してから5年以上経過している物件はトラブルに見舞われやすいというのが個人的な所感です。

中国のモノはとにかく壊れやすい!壁が剥がれ落ちてきたり、ドアノブが突然外れたり、日本では考えられないほど物品の耐久年数が短いです。

阿信
やばい!我が家の壁がはがれてきてる

必ずその部屋の内装経過年数を確認しましょう。また、施工品質にもバラツキがあり、歪んで付けられた扉や照明スイッチも少なくありません。

賃貸に出す目的で作られた投資物件の場合は、あらゆる材料コスト、施工コストを抑えて作られた場合が多く、内装してそれほど時間が経ってなくても、いざ住んでからトラブルに遭ってしまう傾向が強いです。

阿信
はぁー・・・住んだことあった、投資物件。本当に安普請だったわ。

質問5「この部屋、内装してから誰か住んだことありますか?」

先ほどの質問の答えが内装したばかりだと言われて、「新しいから安心」とは決して思わないでください。内装したばかりでまだ居住者がいない物件は、あらゆるモノが未使用のままで動作確認されていないことがあります。

そう、いざ住んだらあれも使えない!これも使えない!とトラブルのオンパレードとなりやすいのです。時には5年以上経過している物件より大変なことも!内装したばかりであることを売りにしている物件に出会ったら、是非ともこの質問を投げかけましょう。

ねらい目は内装をしてから1~2年が経過し、前の居住者が退室して間もない物件。このような物件であれば、一通りのトラブルが落ち着いて、比較的住みやすくなっている可能性が高いです。

出会う可能性は高くないですが、もしそんな物件が見つかったら、よりじっくりとお部屋を見学させてもらいましょう。

おまけの質問「前に住んでいたのは日本人の方ですか?」

日本人居住者が多い上海ならではの話ですが、賃貸向けに所有している投資物件の大家の中には、マンションを大事に使ってもらえるという評判の高い日本人をターゲットに貸出している方がいます。

前に住んでいた住民が日本人で、備え付けの家電も日本メーカーで揃えてくれているオーナー物件に出会えたらめっちゃラッキー。是非とも最大級の目利きパワーで、上記のポイントをふまえてしっかり物件チェックして下さい!

阿信
日本人なら部屋をきれいに使ってもらえるという評判はかなりあります。こちらの不動産の広告でも「日本人が住んでいました」とアピールポイントにしているのも見たことがあります!

まれに日本に留学経験のある人が大家だったりもします。その際は大家と日本語で直接やりとりできますので、しっかり人柄を見ておきましょうね。

まとめ

これまでの記事と合わせた上海マンション探しのチェックポイントをまとめてみました。

1.オーナーの人柄&居住地
2.自分用物件か投資物件か
3.お風呂と湯沸かし器の距離(水圧と温度を直接確認!)
4.内装経過年数
5.日当たりと洗濯の利便性

また記事には書いてませんが、これらも是非是非チェックを!

6.近所の交通インフラ
  →タクシーが捕まりやすいか、最寄りの地下鉄駅やバス停までの距離
7.近所の生活インフラ
  →コンビニ、スーパー、銀行、カフェ、レストラン
8.近所の飲食店有無
  →近すぎるとGが出やすいから気をつけて!
9.近所の再開発情報(ホコリ、騒音の心配)etc…

挙げたらキリがありませんね。笑

阿信
私も次はこれらのポイントをふまえてマンション探しをしようと思います・・・もっと早くに知りたかった~

みなさまにすてきな部屋がみつかりますように♪

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