こんにちは、中国生活便利帳です。今日は中国で有名なショッピングモールをいくつか紹介します。赴任してすぐだと、右も左も状態で、どんなお店がどこにあるのか全く見当が付かないですよね。
そんな時は大手百貨店、スーパー、ショッピングモールに行ってブラブラすると、お目当てのお店が見つかったり、面白い発見があったりします。
皆さんのお宅の付近にはどんな商業施設があるでしょうか?
中国にももちろん大規模なショッピングモールがあります。経済発展が進んだ昨今では地方都市にも大手のショッピングモールが進出してきました。
目次
中国に全国展開している大手ショッピングモール5選
1.万達広場(ワンダ)
wàndáguǎngchǎng/ワン4ダー2グゥアン3チャン3
運営会社:万达集团
日本語通称:ワンダー、ワンダなど
展開エリア:
北京、天津、上海、重慶、南寧、南京、済南、ハルピン、瀋陽、天津、武漢、長沙、大連他、計212店舗。
万達集団は日本でもニュースに取り上げられたりしていますので、名前を見聞きしたことがある方は多いと思います。この会社の傘下にある万達広場は、大都市にも地方都市にも店を構えており、ここ最近の中国の小売業発展に大きく貢献しているショッピングモールです。
人気の秘訣はブランドがバランス良く揃っている点だと思います。ファッション、グルメ、子ども向け室内遊園地など、都市部で人気のチェーン店が基本的に網羅されています。
上海では万達付近はいつも大渋滞です。店舗面積が広くて、そこそこ大きな駐車場を構えているのですが、それでも駐車場に入るのに並ぶことがあります。夕食を終えて帰宅するときも、駐車場から出るのに料金所渋滞が発生しますし、タクシー争奪戦も激しいです。
他の都市でも似たような状況ではないでしょうか?もし赴任先に万達広場があれば、是非一度覗きに行ってみて下さい。
↑夫故郷のワンダ。ユニクロも入居しています。
2.万象城
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日本語通称:万象城、THE MIXCなど
運営会社:华润集团
展開都市:
深セン、杭州、瀋陽、成都、南寧、鄭州、重慶、無錫、合肥、青島、上海など。
華潤集団はインフラ、エネルギー、不動産、日用品などの会社を傘下に持つとても大きなホールディングカンパニーです。
皆さん、雪花ビールを飲んだことありますか?これ、華潤傘下の製品なんですよ。小売業態として大型スーパーの華潤万家(Vanguard)や高級スーパーのOle’もあります。
ショッピングモールの万象城は「ワンストップ&体験型ショッピング」を提唱していて、HOPSCA(H/ホテル、O/オフィス、P/公園、S/ショッピング、C/コンベンション、A/アパート・マンション)が揃った一体化した施設になっています。
上海では2017年、地下鉄10号線紫藤駅直結の呉中路沿いに万象城が開業しました。友人情報ではスケートリンクが綺麗で楽しめるとのことだったので、いつか子どもを連れてアイススケートを体験させてみようと思います。
3.大悦城
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日本語通称:大悦城、ジョイシティなど
展開都市:北京、天津、上海、成都、瀋陽、煙台
中糧集団は主に食品を取り扱う国営企業で、傘下の有名なブランドとしては食用油の福臨門、ワインの長城、カップ面の五谷道場などがあります。こうした大手のホールディングカンパニーは一般に不動産開発系の子会社を持っているのですが、中糧集団が経営するのが大悦城です。
大悦城は18-35歳の消費者をターゲットに、「若さ・おしゃれ・ブーム・センス」のあるショッピングが楽しめるように構成されています。上海の西藏北路沿いにある大悦城は屋上に観覧車があることで有名で、以前、日本の百貨店屋上にあった遊園地を思わせるような施設になっています。また日本全国のおいしいラーメンが集結するラーメンアリーナ(拉面竞技馆)も看板テナントの1つになっています。
4.恒隆広場
hénglóngguǎngchǎng/ホン2ロン2グゥアン3チャン3
運営会社:恒隆集团
日本語通称:各施設により異なる プラザ66(上海)、センター66(無錫)、リバーサイド66(天津)、フォーラム66(瀋陽)など
展開都市:上海、無錫、済南、昆明、瀋陽、大連、天津、武漢(建設中)
恒隆集団は香港にある不動産開発会社です。中国への進出は1992年。「人口の多い大都市の一等地で開発する」ことを戦略として上海の南京路と徐家匯にオフィス&ショッピングビルを建設したのが始まりです。
恒隆広場のテナントは主に高級ブランドで揃えられています。このショッピングモールはネーミングに特徴があります。大連の恒隆広場はオリンピア66ですが、オリンピック広場に隣接していますし、天津のリバーサイド66も近くに川があるのでこの名前が付けられています。また〇〇66の66は上海のプラザ66が66階建てだからだそうですよ。
5.来福士広場
láifúshìguǎngchǎng/ライ2フー2シー4グゥアン3チャン3
凯德MALL
kǎidé/カイ3ダー2
運営会社:凯德集团
日本語通称:ラッフルズシティ、カイダーモール、カイダー広場など
展開都市:上海、北京、成都、杭州、寧波、深セン(ラッフルズ)
凱徳集団はアジアで最も大きな不動産会社の1つで、本部はシンガポールにあります。中国進出は1994年。豊富な資金力を有し、マレーシア、日本、インドなどにも多くの資産を保有しています。
中国のショッピングモールは、来福士广场、凯德MALL、凯德广场などの名で展開しています。来福士は6都市で、他名称のモールと合わせると計 39都市に及びます。
これらのショッピングモールはある程度の規模の都市に駐在、留学していれば、どれか1つに出会えるのではないかと思います。特に万達は店舗網が多数ありますしね。
まだまだあるよ!中国で全国展開している中規模ショッピングモール・デパート5選
でも、こうしたお店とご縁のない土地に滞在されている方もいるかも知れませんね。
はい、中国生活便利帳はそんなあなたを忘れちゃいませんよ!
入店テナント数は上記に及ばず、テナントの質的にもローカルチックなお店が多いかも知れませんが、中国には有名どころのデパートやショッピングモールがまだまだありますのでご安心ください!
あなたの在住エリアにこんな名前のお店ありませんか?
1.百盛百貨(パークソン)
中国の老舗百貨店の1つ。しゃんはいさくらが学生時代に中国に訪問したとき(20年前…)、よくお世話になりました。2015年時点で、中国23省37都市に57の店舗網を有していますが、昨今は閉店する店舗も出てきています。
2.新世界百貨
香港証券取引所に上場する小売企業です。中国全土にまんべんなく店舗展開しています。
上海では香港新世界巴黎春天という名前で展開しています。
イタリアンのサイゼリヤやカレーのココイチなど、手ごろな日系レストランが巴黎春天のテナントによく入っているので、個人的によく出かける百貨店です。
3.王府井百貨
王府井と言えばとても有名な北京の地名ですが、1955年に北京で創業したお店です。
名前が王府井なので、北京にしかなさそうなイメージがありますが、2014年時点での店舗網は全国28都市、47店舗に及びます。
4.太平洋百貨
台湾系百貨店で、1993年に中国に進出しました。一時期は14店舗ほどあったようですが、2014年には北京から撤退、オフィシャルホームページによると現在は上海2店舗、大連1店舗、成都1店舗、重慶2店舗のみ(上海以外は「遠東百貨」名)になっています。
↑上海にある太平洋百貨
5.華聯商厦
北京華聯集団傘下の百貨店です。華聯と聞くと、小型スーパーを思い起こす方もいると思いますが、百貨店としても数店舗経営しています。
百貨店としては華聯商厦という名前ではありませんが、華聯集団は台湾の新光三越と資本提携して、北京の一等地に新光天地という大型高級百貨店をオープンさせており、最近では提携での業務開拓が目立ってきています。
中国生活便利帳的まとめ
以上、中国の有名どころのショッピングモール&百貨店のご紹介でした。
こちらの情報、やはり百聞は一見に如かずだと思います。是非現地に足を運んで見に行ってみて下さい。中国マーケットの実態があれこれ垣間見れて面白いですよ。
今日ご紹介したお店に探すには、中国生活便利帳でご紹介している「百度地図」が便利です。トップページの検索窓に検索したいショッピングモールの名前を入れて検索してみて下さい。住んでいる場所の近くにあるといいですね。
また中国最大口コミサイト「大衆点評」を使えば、どのようなテナントが入っているのかもチェックできます。
検索窓にショッピングモール名を入力するとそのモールにある店舗がおおよそ把握できますよ。
近所のモールにないお店まで検索されてしまうのが難点ですが、距離の範囲を絞るなどして工夫して検索してみてくださいね。
※今回の記事は2018年1月に中国ブランド10ネット、各社オフィシャルホームページ、中国報告ネット、百度検索、百度百科など中国でのネット情報を元に作成しました。
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