中国に入国し、荷物を受け取ったら、次は市内までの移動です。
中国の空港は市中心部から車で約１～2時間程度かかる場所に建設されていることが多く、市内への移動は空港バスやタクシーになることがほとんどですが、都市の空港では地下鉄のアクセスが便利な空港もあります。
今日は上海の空港から市内までのアクセスについてご紹介します。
目次
上海浦東空港から上海市内へのアクセス方法
まずは上海発着の国際線のほとんどが到着する浦東空港から市内へのアクセスを紹介します。
浦東空港から市内に行くには以下の方法があります。
２.リニアモーターカー
３.地下鉄2号線
４.タクシー
５.シャトルバス
６.送迎サービス会社に予約したリムジンなど
空港バス（主だった路線）
市内の主だった場所へ運航しているバスです。乗車前にチケットを購入します。座席は自由ですが、混みあっている時は相席になります。バスの下部の貨物室にスーツケースを入れられます。
【機場一線】
浦東空港T1→T2⇔虹橋T2、虹橋東交通中心（7:00～23:00/20-30分間隔）片道30元
※Tはターミナルのこと。T1=ターミナル1、T2=ターミナル2です。
【機場二線】
浦東空港T1→T2⇔静安寺（久光百貨店横のエアシティーターミナル）（6:35～23:00/20-30分間隔）片道22元
【機場四線】
浦東空港T1→T2→徳平路→五角場⇔虹口サッカー場（7:00～23:00/20-30分間隔）片道16-22元
【その他】上海駅行き、上海南駅行き、南匯行き、夜行バス（虹橋東行き）あり。
空港バスはこんな人におすすめです。
リニアモーターカー
2003年に浦東空港と市内を結ぶリニアモーターカーの営業運転が始まっている上海。
空港内の「磁浮（cífú ）Maglev」と書いてある看板の方向に進むとリニアモーターカーの「浦东国际机场」駅に着きます。
リニアモーターカーは航空券の半券を持っていると40元で乗車可能（通常50元）です。時間帯によっては最高時速430kmを出し、地下鉄2号線の龍陽路駅まで最短8分で到着します。
リニアモーターカーはこんな人におすすめです。
意外と移動距離が長いため、大きな荷物を持っていると疲れます。赤ちゃん連れ、鉄男クンでないお子さん連れ、荷物が多い方にはあまりオススメしません。
目的地が龍陽路駅から離れていない場合はかなり早く市内に着きますので便利な交通手段です。
地下鉄
浦東空港は地下鉄2号線「浦东国际机场」駅とも直結しています。この地下鉄で市内に向かうこともできます。空港内の「地铁（dìtiě ）Metro」の看板の表示に従って進むと「浦东国际机场」駅に到着。
リニアモーターカーの到着駅の龍陽路で2号線に乗り換えるとほぼ座れませんが、浦東空港駅からなら座って行ける可能性大です。
地下鉄はこんな人におすすめです。
時間に余裕のある人やスーツケース1つだけなどで移動が楽な方。
そのまま中国の国内への移動があり、虹橋空港や虹橋の鉄道駅へ行く場合。
道路状況によっては地下鉄利用が早い場合があります。地下鉄での浦東空港から虹橋空港への標準的な所要時間は１時間半です。
タクシーやバスを使うも交通渋滞にはまり、浦東から虹橋空港まで３時間かかった、乗り換え便を乗り過ごした、という話、ちらほら聞きます。
タクシー
空港から市内へ移動する際、多くの方が選択する移動手段です。順番で乗ることになります。
タクシーに乗る前に記録係りさんに行き先を伝えます。
行きたい場所を告げるときの表現は
wǒ yào dào〇〇/ ウォーヤオダオ〇〇
です。
例）虹桥开发区（hóngqiáokāifāqū /ホンチャオカイファーチュー）へ行きたい場合
wǒ yào dào hóngqiáokāifāqū /ウォー ヤオ ダオ ホンチャオカイファーチュー
実際に車に乗りこんだ後、運転手さんにも詳しい行き先を伝えます。
例）虹桥开发区（hóngqiáokāifāqū ホンチャオカイファーチュー）の国贸中心(guómào zhōngxīnグオマオチョンシン)へ行きたい場合
wǒ yào dào yánānxīlù lóushānguānlù de guómàozhōngxīn。
ウォーヤオダオ イェンアンシールー ロウシャングゥァンルー ダ グオマオチョンシン
タクシーでトラブルに遭わないために
タクシーのトラブルで最も多いのが「忘れ物」。以下のことに気を付けてください。
レシートが欲しい場合、
gěi wǒ piào/ゲイウォーピャオ
と運転手さんに言います。
レシートに記載された番号を基にタクシー会社へ問い合わせをすれば、車内で紛失した物が出てくる可能性が上がります。
しかし・・・レシートがあるから忘れ物が100%戻ってくる、と言えないのが上海の悲しい現実です。下車前に携帯、財布、パスポートなどはしつこいくらいにバッグに入っているか確認しましょう！車内ではなるべく物を出さない！
筆者も体験がありますが、下車直後に忘れ物に気付いてタクシーを追いかけても、乗客がドアやトランクを閉めたら、そのまま走り去ってしまう悪質な運転手もいます。
トランクの中に物がある場合、まずドアは開けたままトランクの中の物を取りだし、その後ドアを閉めることを実践する人もいます。もちろんドアを閉める前には必ず座席上・下に忘れ物がないか再度確認します。
タクシー会社のおすすめは？
空港から乗る場合は、来たタクシーに順番に乗り込むのでタクシー会社は選べません。
街中でタクシーを拾う場合など自分で選べるならば、以下の順でおすすめです。
１．黄色or橙色ボディーの「強生」
２．水色ボディーの「大衆」
３．白色ボディーの「錦江」
４．青色ボディーの「海博」
写真まだないです・・・。スミマセン
番外編
最近タクシーの車体がそれまでの主流だったセダンタイプからワゴンタイプになって天井も高くなって乗るときもゆったり。トランクも広くベビーカーも畳まず入れられるので、ワゴンタクシーを拾えるとラッキー！と思います。
ちなみにワゴンタイプとはこういうタイプのタクシーのこと。
セダンタイプのタクシーの初乗り料金14元(224円)に比べ２元高い16元(256円)ですが、車体も新しいしゆったり感がいいですよ～。
ホテルやビジネスエリアを巡回してくれるシャトルバス EGO BUS（易久巴士）
空港から予め目的地、日時、必要枚数を入力して予約しておくと、1人68元で目的地に行くことができる、EGO BUSという便利なサービスがあります。
EGO BUS HP(http://www.egobus.com)
行き先がホテルでない場合住所や建物名を入力して検索すると、到着場所はホテルである必要があるため、最寄りのホテルが自動で表示されます。
送迎サービス会社のリムジン・日本人お客慣れしたタクシーなど
上海には日本人向けの送迎サービスを提供してくれる会社がいくつかあります。「上海 空港送迎」などで検索するといろいろ出てきますよ。駐在員の先輩ご家族の皆さんに聞いてみるとオススメの会社や運転手さんを紹介してもらえるかもしれませんね。
まとめ
空港から目的地までの移動が、安心で、安全であることは駐在生活スタートの大前提。間違っても、白タク、黒タクなどには乗らないように気をつけてくださいね。
