中国のキッチンを使いこなそう

中国に赴任して新しい家での生活が始まりました。最初は荷物の整理やら、寝床の確保やらで忙しく、外食が続くこともあるでしょう。でも毎日外食ばかりでは胃が疲れますし、お財布にも痛いですよね。そこで今日は使い勝手が少々異なる中国のキッチンに早く慣れてもらえるよう、私の経験を元にポイントをピックアップしてみました。

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「使いづらい!」の声No.1 2つに分かれたシンク

画像ソース:タオバオ

阿信
これね・・・初めてキッチンに入った時ど、どう使えば!?と思いました。

日本のシンクとの大きな違いでもあるこのシンク。自分の中で使い方が決まるまでは何かと不便を感じることでしょう。

実はこのシンク、現地妻たちからも嘆きの声が続々と上がっていて、私はこう使ってる、義母はああ使ってるなどとグループチャットが盛り上がるほど、ネタに事欠かないスポットなんです。

どっちで何をすればいいの?

基本大きい方は洗い物用、小さい方は食器を乾かす用で使う人が多いのですが、

大きさが微妙なせいで大きなフライパンを洗うのに苦労したり、使い道の少ない小さい方は遊休スペースのようになっていて、どうもしっくりこない。

阿信
わかる、わかる~

ちなみに私の義母は、小さい方は水を張って野菜を浸し洗いする場所として使っていました。毎年秋の上海蟹のシーズンにはここで蟹ちゃんが泳いでいたこともあり、それには軽いカルチャーショックを受けました。笑

弱火にするとガス臭い!?ガスコンロを正しく使おう

中国のガスコンロは一般に日本のコンロよりも大型であることが多いです。

火力の大きさも違えば、火力調節ツマミの使い方も違います。中国の調節ツマミは、ツマミを回した中間あたりが強火、そのままツマミが止まるまで回したところはごく弱火になります。

以前ある奥さまが「弱火にするとガス臭い」と言っていて不思議に思っていたのですが、よくよくお話を聞いてみたらツマミを調節する位置を間違えていたので、すぐに教えてあげました。

阿信
そうそう!我が家も同じ。なんか点火する位置ギリギリが弱火とつい思っちゃうのよね・・・。ガス漏れたら危ない。

ちなみに我が家のコンロの場合、ごく弱火にすると点火バーナーの内側にしか火が点かず、外側も点けた弱火にすると内側の火が大きくて、真ん中が焦げやすくなります。

写真で説明します。

コンロのつまみを火の最大の場所に向けた場合はこうです。2段に渡って火が点いていますね。

次にツマミを絞って中火の状態。主に外側の火が弱まっています。

最後にこちらが最大限弱火にした時の火。真ん中だけついています。日本のガスレンジのとろ火よりもまだ強い印象です。油断すると真ん中焦げちゃうので注意してくださいね。

慣れるまでこのコンロに試行錯誤でした。それぞれのコンロのくせを把握しましょう。

我が家のコンロは右側が炒め物用の大型サイズになっていて、火力はもちろん五徳も大きいので、小さい鍋が乗せられず、左側のコンロ待ちで料理が同時に仕上げられないプチストレスがあります。

もし我が家のように、小さい鍋が乗せられずに困っている方がいらっしゃったら、こちらを是非

商品サイトリンク(京東ページ内)

商品キーワード:「燃气灶配件支架」

コンロのサイズが変わっているのか、残念ながらウチには合うサイズがありませんでしたが、一般的な五徳であれば、そのまま五徳の上に乗せるだけでOKです。

阿信
ああっ我が家のコンロも小鍋を置くと備え付けの五徳の上では鍋が滑って傾いている!これを使えばいいのね!

昔にタイムスリップ!ロースペックな電子レンジ

家具・家電付きで貸し出される中国のマンションは、新たに家具・家電を準備をする手間が省けるメリットがある一方で、逆に言えば自分たちが好む、使いたい製品を使えないというデメリットがあります。

特に賃貸を目的にした投資物件の場合、家具・家電がロースペックであることが多く、これまで日本で便利な家電製品に慣れた方には、辛く感じるかも知れません。

その1つが電子レンジ。

日本のレンジって本当に便利ですよね。「ごはん・あたため」を押すだけでちょうどいい具合のあったかご飯になるのですから。

阿信
そう、私も上海に引っ越す前は多機能のスチームオーブンレンジを使っていました。上海の部屋でロースペックレンジを見てちょっとがっかり

もちろん中国にもそんなハイスペック家電がありますが、それを備えつけてくれる大家さんがどれほどいるか。

お宅の電子レンジは、温める機能だけのこんな電子レンジではないですか?

高火?中高火?なんのこっちゃ!?どれくらいのワット数なんだろう?

そんなロースペック電子レンジであっても、当たり前のように分数が書いてあるツマミと並んで、火力のつまみがあります。

低火、中低火、中火、中高、高火・・・・

なんじゃこれ??

でもご心配なく。お困りのあなたに、今日は「中国生活便利帳」が各種「火」のおおよそのワット数をご紹介しますよ!

これはハイアール製電子レンジの取り扱い説明書に書かれてたものですが、他メーカーの電子レンジでもほぼ同等のワット数だと考えて頂いて大丈夫です。

普段台所に立たない方ですと、お茶碗一杯程度の冷凍ご飯を温めるのにどれくらいの火力で何分温めれば良いかもご存知ないかも知れませんね。

私が普段こちらで「低火」、「中低火」「中火」などの機能を使って電子レンジで加熱する際の目安は以下。

冷凍庫から出したばかりのご飯
→ラップをしたまま中高火で3分くらい

カップ1杯の飲み物を温める場合は
→高火50秒、中高火1分、中火1分30秒を目安に

私自身は中火~中高火を使うことが多いですね。

何度か温めるうちにコツが掴めてきます。
まずは火力低め、時間短めで温めてみて、足りない場合は10~20秒ずつ足してみてください。
レンジにかけすぎると具材が破裂したり、熱くなりすぎてやけどの恐れがありますので注意。

オーブンについて

日本人奥様の中にはお菓子作りやパン作りが好きな方がいらっしゃると思いますが、キッチン家電にオーブンが備え付けられている物件はそれほど多くありません。

阿信
私がこれまで住んだ部屋でオーブンが備え付けてあったのは1件のみ。パン作りを始めたくなって自分で購入しました。

パン焼き大好きな阿信が買ったオーブン

阿信がオーブンを購入したのは数年前で、同じ機種は現在販売されていませんが、各種スペックはこの機種とほぼ同じです。

画像元・商品サイト(タオバオ内ページ)

メーカーはドイツのHauswirt/海氏。私が買ったものは35Lのものです。パンだけでなく、ケーキやお菓子作り、ハンバーグなど料理にも使えて日々重宝しています。

今欲しいのはオーブントースター

でも、もっと気軽にトーストなど焼きたいな~と思うので、小さめのオーブントースターの購入も考えています。

画像元・商品サイト(タオバオ内ページ)

商品キーワード「小烤箱 迷你 家用」

我が家にはポンと飛び出すタイプのトースターがあるものの、ピザパンなど上に何か乗っけて焼くのはオーブントースターを使わないといけません。オーブントースターでも色々お菓子なども作れますし、気軽に使えるのがいい。買おうか検討中です。

阿信
大きなオーブンですと予熱に時間がかかりますし、トースト数枚を大きなオーブンで焼くのもちょっとね

食器乾燥・殺菌機の使い方が分からず。木製の箸は焦げ、プラ製のお皿が溶けた

日本では一般的ではなく、多くの中国の家庭のキッチンにあるのが「食器殺菌器」。洗った食器を中に入れると、乾燥と殺菌をしてくれるものです。

これまで阿信が引っ越した部屋にはどれもこの機器がついていました。噂では中国でSARSが発生した際、自衛策として中国人家庭への普及が進んだと言われています。

私、最初、これどう使うかよくわからず、「へー、乾燥させるんだ」とばかりに洗ったものを何でもこの機械に入れてスイッチオン。

ノーマルの設定で50分程度かかります。食事の片付けも終わったので私はリビングでくつろいでいました。

すると・・・

焦げ臭いにおいが!!

においの出元はキッチン。なになに?と慌てて行き、殺菌器からにおいが出ている事をつきとめました。発火でもしていたら大変。すぐにスイッチを切り、中を確認すると、あわれ、木製の箸は焦げ、プラ製品は軒並み溶けていました。

阿信
当時は日本から引っ越して数か月のことで、日本から持ってきたお気に入りのものもあってちょっとショックでした。当時2歳の子供のフォークやスプーンも変形。

こんなに温度が上がるとは思ってもみず。痛い勉強代でした。

なので、殺菌乾燥機を使う場合、説明書を読み温度が何度まで上がるかの確認、プラ製品は入れないことを徹底してください。

阿信
ひどい大家の部屋で家具家電の説明書もろくにありませんでしたね、あの部屋は。

今住んでいる部屋にもありますが、もっぱら洗った食器のちょい置きスペースとして使っています。

意外とまだ普及していない?食洗器

最近の日本のキッチンですともはや標準装備品ともいえる食洗器。あると便利ですよね。手では取れない汚れも熱湯で洗ってくれますし。

阿信
上海に引っ越す前の家には食洗器がありました。なつかしい・・・

これがなかなか中国のキッチンにはない!

阿信がこれまで引っ越した部屋には一軒だけ食洗器がある部屋がありました。

でも何となく古そうだったのでいまいち信用がおけず、結局使わずに手で洗っていましたが。

正直、殺菌乾燥機とスペース的にも変わらないサイズだったりするので、大家には殺菌器ではなく、食洗器を導入してもらいたいです。

阿信
ま、そんな要求を「いいよ!」と言ってくれる大家は皆無ですけれどね。

まとめ

本帰国を考えると、あまりモノを増やしたくないかも知れませんが、中国には格安なのにちゃんと働く優秀な家電もありますし、リサイクルショップを利用する手もあります。

生活に潤いをもたらすキッチン家電とは上手に付き合いたいですね。

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