今日は、中国で長期生活をする前に知っておきたい、中国ネット事情の基本のキをお伝えします。厳しい当局のインターネット規制に対し、中国在住日本人はどのように乗り切っているかも。是非最後まで読んでくださいね!
目次
中国で使えないネットサービス
Google、LINE、Facebook、Twitter・・・日本に住んでいたら当たり前のように使っているサイトやネットサービスが中国ではアクセスできません。
多くの日本人が使うサイトで、中国の通常のネット環境では使用できないものは以下です。
《検索ツール》
Yahoo! Japan(ヤフージャパン)
《SNS》
Twitter(ツイッター)
Instagram(インスタグラム)
LINE(ライン)
《ブログ》
ライブドアブログ
エキサイトブログ
《動画系》
ニコニコ動画
《Amazon》
Amazonプライム動画・ミュージック
※Amazonの上記以外のサービス、ショッピングサイトなどは通常通り使えます。
某巨大ネット掲示板もダメです。ブログと言えばアメブロは一時期規制されるも開けるようになったという稀なケース。なのでLINEの規制も一時的か?と思いきや復活の望みはほぼゼロみたいですね。
上に政策あれば下に対策あり??ネット監視の抜け穴みーつけた。
検索ツールは仕事にも生活にも必要なツールですし、SNSや動画系が見れないとなると、日本との繋がりが切れてしまうような、楽しみが奪われてしまうような感覚に陥りますが、SNSが使えなくて不便な思いをしている以外は意外と対処法があって、それほど困ってはいないのです。
中国で使えるGoogleサービスがあった!
Googleの各サービスは「中国で使えないもの」と認識されていますが、実は制限されているアカウントはgoogle.comだけ。中国マーケットから締め出されたイメージのあるGoogleですが、実は以下のサービスがまだ中国では利用可能なんです。
1)谷歌地图(ditu.google.cn/)
2)谷歌翻译(translate.google.cn/)
Google関連のアプリは使えませんが、上に挙げた2つのサイト・サービスはパソコンでもスマホでもブラウザで使用できます。
Googleマップ@中国
谷歌地図をブラウザで開いたときのトップページがこちら。
谷歌地図は接続があまり良くない時があり、検索窓に道路名を入力しても反応しないことがありますが、上海付近を根気よくクリックして拡大していくと、上海の地図が見えてきます。
こちらはiPhoneのブラウザで谷歌地図を開き、ルート検索したところの画面ショット。
人民広場から中山公園のロンジモントまでの経路が検索できています。
Google翻訳@中国
Google翻訳の中国サイトが谷歌翻译
こちらもGoogleマップ同様、アプリでなくブラウザで開いて使います。マップと違いトップページを開けばそのまま使えます。
画面キャプチャがこちら。
中国語→日本語翻訳の場合、設定は左「中文」、右「日語」を選択します。
このように翻訳結果が出てきます。
Yahoo Japan検索の替わりに使える検索サイトを紹介(2017年秋版)
中国では2017年9月下旬からYahoo!Japanの検索機能が使用不可能になりました(検索以外のYahoo!Japanサービス日本と同様に使えます)。
その代替えとして、現在私が利用している検索サイトはこちらです。
goo(goo.ne.jp)
gooはNTTレゾナントが運営するポータルサイト。ニュース情報も豊富ですし、Yahoo!Japanのトップページ並に使える便利なページです。
Yahoo.com(yahoo.com)
Yahoo.comはヤフーの大元サイトです。今回検索機能が停止されたのはyahoo Japanだけですので、.comであれば検索が可能です。
gooとYahoo.comの検索結果比較
gooとyahoo.comの検索結果。1ページ目はぱっと見ほぼ一致しています。
こちらは検索ワード「検索比較」でのgoo検索結果、
こちらは検索ワード「検索比較」でのYahoo.com検索結果です。
Yahooシンガポール(sg.yahoo.com)
日本語検索機能が優れている?と在上海日本人に評判なのがYahooシンガポール。
阿信のブログでも紹介しています。
実際にYahooシンガポールの日本語検索機能がどれだけ優れているのかは私もよく分からず・・・日本語検索ができる検索サイトの候補として紹介します。
なぜYahoo Japanの検索機能に当局の手入れが入ったのか
ところで、Yahoo!Japan検索が中国でノックアウトされた理由が、Yahoo Japanの検索機能がGoogleのサーチエンジンを使っていたからだそうですが、goo検索も実はGoogle系の検索システムを使っているんです。
中国には「上に政策あれば、下に対策あり」という言葉があります。きっとどこかに解決方法がありますので、少しでも快適なネット環境が手に入れられるよう、情報のアンテナを張り巡らせておきましょう!
上に紹介したサイトの他に「こんな検索サイトを使っているよ」などの情報がありましたら、ぜひメールにて教えてください。いい情報をみなでシェアしましょう!
中国のネット規制に対し、日本で準備できること
中国で接続が難しいサービスは、残念ながら中国の通常のネット使用では利用することができません。中国へ赴任してしばらくは仕事や生活を落ち着かせることが優先になり、少なくとも居留許可が下りるまでは日本への帰国はできません。日本にいるうちにできる限りの準備を済ませたいところです。
また、電子書籍を利用している場合、例えばKindleですと、中国で日本の書籍のダウンロードができませんので、読みたい本があれば日本でダウンロードを済ませた上で持参しましょう。
但し、hontoという電子書籍サイト・アプリでしたら中国でもダウンロードできます。VPNも不要です。
えっ?VPNって何?という方は・・・
中国在住日本人のインフラ的存在のVPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)。
VPNを使うと、な、なんと!中国にいながら、日本にいるのと変わらないネット環境が実現できます。
便利帳一押しのVPNサービス「かべねこVPN」
VPNサービスの提供業者は色々ありますが、その中でもおすすめは現在阿信が使っている「かべねこVPN」です。
2018年3月に北京で全人代(全国人民代表大会)という中国共産党の最重要の会議が開かれました。このような国家の一大イベントが行われている際、VPNは当局からのネット規制に遭います。阿信がそれまで使っていたVPNサービスもこの時期はダメでした。
でも!「かべねこVPN」は会期中(と言ってもこの記事を書いている時点ではあと一日会期を遺しているのですが)つながっていました!
こんなこと、阿信の中国VPN生活で初めてです。感激しました。
正確には当局の規制をいち早くかべねこさんで探知し対策を行うので、ユーザーサイドで接続設定の変更が必要ですが、その情報はまめに届くサポートメールでスムーズに設定変更でき、継続してVPNサービスの利用ができます。
「かべねこVPN」について詳しくはこちらの記事をご覧ください。利用料金が割引になるお得なクーポンコードも掲載していますよ!
中国当局からの突然のサイト停止処分にあわてないために
以上、中国ネット規制事情と対策でしたが、中国で閲覧制限されにくいサイトとして候補に入れておきたいのが、「中国現地のサイト」です。中国当局の厳しい規制を受けながらも生き延びているサイトこそ、中国で長く安定的に使えるサイトなのです。
日本人の私たちがそれらのサイトを駆使するためにはある程度の中国語力が必要となりますが、慣れれば結構便利!中国生活便利帳では「言葉の壁に負けないぞ!」を合言葉に、中国便利サイトやアプリ情報を続々UP予定。どうぞお楽しみに!
最後に・・・
TVで言えば、♪ピンポンパンポーン お知らせがございます。というような感じですが
※上記は2017年10月18日時点での情報です。※
中国のネット事情は政治情勢に影響されて常に変化しています。
今日見れているサイトが明日は見れなくなっていることもありますので、一喜一憂しないよう、もしあるサイトやツールが使えなくなっても常に代替え策を準備しておくことが大事です。ともすると不便極まりなさそうな話なのですが、まぁ何とかなります。
これが中国住みの宿命です。ファイト~